問 題
三大栄養素に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.炭水化物(糖類)の一つであるコラーゲンの分子の構造は,多数のグルコース分子が直鎖状につながったアミロペクチンと枝分かれが多いアミロースの 2 種類がある。
2.デンプンは,穀類やいも類に多く含まれる炭水化物であり,体内においてビタミンに分解され,主にエネルギー源として利用される。
3.油脂を構成する脂肪酸は,飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり,飽和脂肪酸は大豆油などの植物性油脂に,不飽和脂肪酸は豚脂(ラード)などの動物性油脂に,それぞれ多く含まれている。
4.タンパク質は,肉類,魚類,牛乳などに多く含まれ,ヒトの体内では骨と歯のほとんどがタンパク質で出来ている。
5.ヒトのタンパク質は,約 20 種類のアミノ酸から構成されている。そのうち,体内では合成できないものや,合成できても微量なものを必須アミノ酸という。
解 説
選択肢 1 ですが
アミロース、アミロペクチンは、共にデンプンの構成要素です。コラーゲンの分子構造ではありません。また、直鎖上がアミロース、枝分かれが多いのがアミロペクチンです。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
デンプンは、体内においてグルコースに分解されます。ビタミンに分解されるわけではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
動物性と比較して、植物性油脂の方が、より多くの不飽和脂肪酸を含みます。代表的な不飽和脂肪酸は、リノール酸やリノレン酸です。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
骨と歯の大部分は、リン酸カルシウムからなります。ほとんどがタンパク質でできている、わけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
タンパク質、アミノ酸に関する記述です。
以上より、正解は 5 です。
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