公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.96解説

 問 題     

我が国における戸建て住宅の計画・設計に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 階段の寸法を、幅 70 cm、蹴上げ 27 cm、踏面 16 cm とした。

㋑ 居間の天井の高さを、2.0 m とした。

㋒ 居間の中に交通空間を設けると、家族間のコミュニケーションは取りやすいが、来客時に居間を客間として使用するには適さない。

㋓ 我が国の伝統的なモデュールには、柱の中心から柱の中心の距離を基準とする柱割や、畳を基準とする畳割などがある。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
階段寸法についての数値が問われています。「幅が狭すぎる(75 cm以上 でないとだめ)」「蹴上が高すぎる(23 cm 以下 でないとだめ)」ため誤りです。踏面は OK です。(※「共同住宅の共用階段」か「戸建ての階段」か で、同じような住宅の階段でも基準が少し異なります。参考 H29 no96 住宅の計画

階段寸法については、まず「屋外」か「屋内」かを確認します。本問では、戸建て住宅なので「屋内」の階段です。屋内であれば、小中学校かそれ以外かで大別します。戸建て住宅の階段なので、小中学校以外です。数値は少しずつおさえていきましょう。本問の演習を通じて「戸建て住宅 → 幅 75cm 以上、蹴上 23cm 以下、踏面 15cm 以上」は1セットで覚えようとしてみてください。

㋑ ですが
本試験時点において、建築基準法で居室の天井高は 2,100 ㎜ 以上と決められています。2.0 m = 200 cm = 2000 mm なので低すぎてだめです。記述 ㋑ は誤りです。

㋒、㋓ は妥当です。

以上より、正解は 5 です。

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