公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.47解説

 問 題     

工作機械に関する次の記述の ㋐,㋑,㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ ㋐は,円筒・円錐の外周や端面に多数の切れ刃をもつ切削工具に回転運動を与え,テーブル上に取り付けた工作物に送り運動や切込みを与えて,平面や溝などを切削する工作機械である。

・ ㋑は,主軸に取り付けたドリルに回転運動を与え,軸方向に送り運動を与えて,主に穴あけをする工作機械である。

・ ㋒は,円筒にラック歯形をねじ状に巻き付けた切削工具に回転運動を与え,さらに切削工具と素材とがかみ合うように相対運動を与えて,歯形を創成する工作機械である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

「刃物」に「回転運動を与えて」溝などを作る工作機械なので、㋐ は「フライス盤」です。(H29no44)。研削盤は、高速で回転する砥石を被加工材に少しずつ接触させて表面を削り取り、表面仕上げを行う工作機械です。別名、グラインダーです。 

「穴あけ」→「ボウリング」と連想すると判断しやすいのではないでしょうか。㋑ は「ボール盤」です。(H29no44)。

「歯形を創生」なので、㋒ は、ホブ盤です。ホブ盤は、ホブという刃物を主軸に取り付けて回転運動を与え、固定した工作物に押し当てて、歯車を製造する工作機械です。歯切り盤の一種です。

ちなみに、ブローチ盤は、ブローチという切削工具を使用し、工作物の穴内部や表面を削る加工法であるブローチ加工を行う工作機械です。

以上より、正解は 4 です。

 

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