公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.46解説

 問 題     

鋳造に関する次の記述の ㋐,㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「鋳造は,作ろうとする品物と同じ形状に作られた空洞部に,溶かした金属(湯)を注ぎ込んで作る工作法である。模型をもとにして作られた空洞部を形づくる型を ㋐ といい,型締めした金型の中に,加圧注入装置を用いて高圧にした湯を,高速度で短時間に注入して鋳物を作る方法を ㋑ という。」

  ㋐   ㋑
1.造型  高圧鋳造法
2.造型  ダイカスト法
3.鋳型  シェルモールド鋳造法
4.鋳型  高圧鋳造法
5.鋳型  ダイカスト法

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
作りたい形と同じ形の空洞部を持つ型を鋳型と呼びます。砂を固めた砂型、金属を加工した金型、石こうを固めた石こう型などの種類があります。㋐ は「鋳型」です。ちなみに、鋳型を作ることを「造型」といいます。


㋑ ですが
鋳造は、適用する圧力によって、重力鋳造法、低圧鋳造法、高圧鋳造法に分類されます。高圧鋳造法の中には、鋳型として砂型を用いるものや金型を用いるものなどがあります。

金型の中に、溶融金属を高圧で圧入し、鋳物を短時間に大量生産する製法がダイカスト法です。ダイ(Die) が、ダイス(サイコロ)の単数形で、四角いものという意味です。㋑ は「ダイカスト法」が妥当です。ちなみに、シェルモールド鋳造法は、金型を使って、鋳造品を製造する為の精密な砂型を造る技術のことです。

以上より、正解は 5 です。

 

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