公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.26解説

 問 題     

半導体に関する次の記述の ㋐~㋔ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ シリコンの単結晶などの ㋐ 半導体では,キャリヤとなる電子と正孔の数が等しい。

・ ㋐ 半導体に価電子が 3 個の原子を混ぜた ㋑ 半導体では, ㋒ が多数キャリヤとなる。

・ ㋐ 半導体に価電子が 5 個の原子を混ぜた ㋓ 半導体では, ㋔ が多数キャリヤとなる。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

半導体は、電気を通す導体と、電気を通さない絶縁体の中間的な抵抗率を有する物質です。p は positiven は negative の略です。positive つまり「正」の電荷を持つということは、電子が少し足りない「空隙」があります。negative つまり「負」の電荷を持つということは、電子が少し余っています。(H27no27)。

㋐ ですが
シリコンの単結晶のように、不純物がなく、電子と正孔の数が等しいのは、真性半導体です。i 型半導体とも呼ばれます。i は  intrinsic の略です。

㋑ ですが
価電子が3個の原子は、ホウ素(B) などです。正孔の数が多くなるため、positive, つまり、p 型半導体です。多数キャリヤとなるのは、正孔です。

㋒ ですが
価電子が5個の原子は、リン(P)などです。電子の数が多くなるため、negative, つまり、n 型半導体です。多数キャリヤとなるのは、電子です。

以上より、正解は 1 です。
類題 H30no27
参考 真性半導体と不純物半導体(電験三種まとめました の説明)

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