問 題
重油燃焼ボイラーの高温腐食において、一般にバナジウムアタックを促進する物質はどれか。
- 塩化ナトリウム
- 硫酸ナトリウム
- 塩化カルシウム
- 硫化カルシウム
- 硫酸カルシウム
正解 (2)
解 説
バナジウムは高温になると溶け出して、燃焼装置の伝熱面に付着し、腐食させます。また、そこにナトリウムが存在すると燃焼ガス中のSOxと反応して硫酸ナトリウムとなり、これが腐食作用を促進します。このような高温腐食現象をバナジウムアタックと呼びます。
よって、正解は(2)の「硫酸ナトリウム」となります。
参考までに、高温腐食対策としては以下のようなものが挙げられます。併せて確認しておいてください。
- 高温部の伝熱面の表面温度を下げる
- 伝熱面の付着物を落とす
- ドロマイトなどの添加剤を注入して灰の融点を上げる
- バナジウム、ナトリウムの少ない重油を使用する
- 定期点検時などを利用し、スケールの除去を行う
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