R4年 公害総論 問8 問題と解説

 問 題     

成層圏オゾン層破壊の原因となる化合物(ハロカーボン類)のうち、大気中の濃度が最近まで増え続けてきたものはどれか。

  • CFC:クロロフルオロカーボン
  • Halon:ハロン
  • HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン
  1. CFC-12
  2. Halon-1211
  3. HCFC-22
  4. 1,1,1-トリクロロエタン
  5. 四塩化炭素

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

モントリオール議定書に基づき、ハロンは1994年に、特定フロン(CFC)・四塩化炭素・1,1,1-トリクロロエタンは1996年に先進国での生産が全廃されています。それからずいぶん時間が経ったので、これらの物質の大気中の濃度は近年減少傾向にあります。

一方、特定フロンの代替フロンとして使われ始めたHCFCは、最近まで増え続けてきました。ただし、HCFCも少しはオゾン層を破壊する物質なので、今ではオゾン層を破壊しない代替フロンとしてHFCが使われています。よって、HCFCも今後は減少していく見込みです。

以上から、大気中の濃度が最近まで増え続けてきたものは、(3)の「HCFC-22」となります。

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