問 題
成層圏オゾン層破壊の原因となる化合物(ハロカーボン類)のうち、大気中の濃度が最近まで増え続けてきたものはどれか。
- CFC:クロロフルオロカーボン
- Halon:ハロン
- HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン
- CFC-12
- Halon-1211
- HCFC-22
- 1,1,1-トリクロロエタン
- 四塩化炭素
正解 (3)
解 説
モントリオール議定書に基づき、ハロンは1994年に、特定フロン(CFC)・四塩化炭素・1,1,1-トリクロロエタンは1996年に先進国での生産が全廃されています。それからずいぶん時間が経ったので、これらの物質の大気中の濃度は近年減少傾向にあります。
一方、特定フロンの代替フロンとして使われ始めたHCFCは、最近まで増え続けてきました。ただし、HCFCも少しはオゾン層を破壊する物質なので、今ではオゾン層を破壊しない代替フロンとしてHFCが使われています。よって、HCFCも今後は減少していく見込みです。
以上から、大気中の濃度が最近まで増え続けてきたものは、(3)の「HCFC-22」となります。
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