R3年 大気特論 問7 問題と解説

 問 題     

1000℃で使用可能な温度計として、誤っているものはどれか。

  1. 光高温計
  2. 放射温度計
  3. 熱電温度計B
  4. 熱電温度計K
  5. 白金抵抗温度計

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

温度計の測定方式には、接触方式と非接触方式があります。

非接触方式の場合、測定対象に直接触れずに済むので、高温のものを測定しても温度計自体へのダメージは少ないです。よって、非接触方式は高温のものを測定するのに向いています。非接触方式の温度計の具体例として、以下の2つを覚えておいてください。

【非接触方式の温度計】

  • 光高温計
  • 放射温度計

一方、接触方式には様々なタイプがありますが、その中でも主要なものに熱電温度計があります。熱電温度計はさらに細分化され、アルファベットのB・R・K・E・Tなどで表されます。この順番で、高温向きから低温向きとなっています。

  • (高温向き) ← B > R > K > E > T → (低温向き)

各種の熱電温度計(熱電対)の耐熱能力を比較する問題がたまに出題されるので、上記の順番を覚えておくと便利です。それぞれが何℃まで使えるかはあまり重要でないので、語呂合わせで「ブランケット」(BRKET)と覚えるなど、その順番を押さえておいてください。

また、接触方式の温度計には熱電温度計以外にも多くの種類がありますが、いずれも、高温には向きません。

【接触方式の温度計】※ 熱電温度計の耐熱の順番は、BRKET(ブランケット)

  • 熱電温度計B
  • 熱電温度計R
  • 熱電温度計K
  • 熱電温度計E
  • 熱電温度計T
  • その他諸々(非接触方式である光高温計・放射温度計以外のもの)

以上から、選択肢(1)の「光高温計」と(2)の「放射温度計」は非接触方式なので高温で使用でき、(3)の「熱電温度計B」と(4)の「熱電温度計K」も熱電温度計の上位のほうなので、それなりに高温でも大丈夫です。

残る(5)の「白金抵抗温度計」が高温には使えないので、正解は(5)となります。

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