R3年 大気特論 問6 問題と解説

 問 題     

下図は燃焼装置の通風のための構成要素を示したものである。平衡通風で使用される構成要素の組合せとして、正しいものはどれか。

  1. A B C D G
  2. C D E F G
  3. B C D G
  4. A B C D E F G
  5. B C D E F G

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

燃焼装置の通風には、大きく、自然通風と人工通風があります。人工通風はさらに、押込通風、吸引通風、平衡通風に分類でき、それぞれ次のような特徴があります。

  • 押込通風:燃焼装置の手前に設置された押込通風機とダンパーで通風量を調整します。燃焼室に向かって空気を押し込むので、炉内圧は正圧となります。
  • 吸引通風:燃焼装置の後段に設置された吸引通風機とダンパーで通風量を調整します。燃焼室の空気を引っ張るので、炉内圧は負圧となります。
  • 平衡通風:押込通風と吸引通風の両方の設備を併せ持つ方式です。

ここで問題文に戻ると、本問では平衡通風の構成要素が問われており、選択肢からC・D・Gは必ず含まれていることがわかります。選択肢ごとに異なるのは、押込通風のために使うA・B、吸引通風のために使うE・Fがあるかどうかです。

平衡通風の場合はこの両方を備えている必要があるため、A~Gの全てが必要であると判断することができます。

よって、正解は(4)です。

ちなみに、押込通風の構成要素が問われれば(1)、吸引通風の構成要素が問われれば(2)と回答することになります。

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