R3年 水質有害物質特論 問13 問題と解説

 問 題     

次の6種類の有害物質のうち、検定法として、水素化物発生原子吸光法又は水素化合物発生原子吸光法が適用できる有害物質は、いくつあるか。

(有害物質)

  • カドミウム及びその化合物
  • 鉛及びその化合物
  • 六価クロム化合物
  • ひ素及びその化合物
  • ほう素及びその化合物
  • セレン及びその化合物
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

問題文にある各物質の検定方法はいずれも頻出なので、以下に示す物質ごとの検定方法をしっかりと抑えておく必要があります。

カドミウム及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • フレーム原子吸光法
  • 電気加熱原子吸光法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

鉛及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法
  • フレーム原子吸光法
  • 電気加熱原子吸光法

六価クロム化合物の検定方法として定められているのは、以下の5つです。

  • ジフェニルカルバジド吸光光度法
  • 電気加熱原子吸光法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法
  • ジフェニルカルバジド発色法による流れ分析法

ひ素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • ジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法
  • 水素化物発生原子吸光法
  • 水素化物発生ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

ほう素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • メチレンブルー吸光光度法
  • アゾメチンH吸光光度法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

セレン及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • 3,3′-ジアミノベンジジン吸光光度法
  • 水素化合物発生原子吸光法
  • 水素化合物発生ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

以上から、水素化物発生原子吸光法を使えるのは「ひ素及びその化合物」、水素化合物発生原子吸光法を使えるのは「セレン及びその化合物」なので、計2つで、正解は(2)となります。

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