R3年 水質有害物質特論 問4 問題と解説

 問 題     

重金属を含むスラッジの処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. スラッジをコンクリート固化しても、有害物質の溶出を完全に防ぐことはできない。
  2. 炭酸塩の脱水スラッジは、水酸化物スラッジと異なり、埋立処理した場合は、雨水や地下水によって重金属が溶出することはない。
  3. スラッジを製錬所などの溶鉱炉に戻して、再利用する山元還元法がある。
  4. 焼結処理法では、クロムのように、酸化されて水によく溶解する形になる場合がある。
  5. スラッジからの有価金属の回収においては、金属含有量とともに含水率が重要である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)に関して、炭酸塩や水酸化物の脱水スラッジを埋立処理した場合は、雨水や地下水によって重金属が溶出されやすいです。

そのため、重金属を含むスラッジを埋立処理する場合は、(1)のコンクリート固化法や(4)の焼結処理法を使って溶出しにくい形にすることが求められます。

よって、(2)の記述が誤りなので、これが正解となります。

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