問 題
フレーム原子吸光法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- バーナーを用いてフレーム(炎)を作り、そこに試料溶液を噴霧して原子蒸気を生成させる。
- 試料原子化部は光源とガス流量制御部で構成される。
- 測光方式には、シングルビーム方式とダブルビーム方式とがある。
- 光源としては、中空陰極ランプ、高輝度ランプ、低圧水銀ランプなどが用いられる。
- 検出部は、検出器への入射光の光強度を、その強度に応じた電気信号に変換する部分で、光電子増倍管、光電管又は半導体検出器が用いられる。
正解 (2)
解 説
フレーム原子吸光法は、試料中に含まれる分析対象元素をフレーム(炎)中で基底状態の原子とし、その原子蒸気層に光源からの光を透過させたときの吸光度を測定することによって、濃度を求める分析法です。
ここで(2)を見ると「試料原子化部は光源と~」とありますが、光源は試料を原子化するのに使うわけではありません。原子化した測定対象の吸光度を調べるために試料に光を透過させるので、光源は光源部という独立した場所に設置されます。
ちなみに、試料原子化部の正しい構成は、バーナーとガス流量制御部です。
よって、正解は(2)となります。
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