問 題
次の特定物質のうち、引火点が最も高いものはどれか。
- シアン化水素
- メタノール
- 二硫化炭素
- ベンゼン
- フェノール
正解 (5)
解 説
「引火点が最も高いものはどれか」と聞かれると、選択肢の各々の物質の引火点を覚えて、それらを比較すればよい…と考えがちですが、この問題で聞いているのはそういうマイナーな知識ではありません。
28種類の特定物質の中には、引火点が低いものがいくつかあります。これらを覚えておけば、選択肢の中に該当しない物質が一つだけあるので、それが引火点の最も高い物質であると判断することができます。
ここで列挙する物質同士で、どれがより引火点が高い/低いといったことまでは覚えなくてよいと思います。
【引火点の低い特定物質】
- シアン化水素
- メタノール
- アクロレイン
- 二硫化炭素
- ベンゼン
- ピリジン
上記と選択肢を見比べると、(5)のフェノールは引火性が問題になる物質ではないため、(5)が正解であるとわかります。ちなみに、フェノールも一応引火性ではありますが、その引火点は79.4℃と高いため、引火性という観点からの危険度は低いです。
ちなみに、今回は引火性があるものが問われましたが、爆発性のあるものを問う問題のほうが頻出です。それらを以下に列挙するので、併せて確認しておいてください。
【爆発性を有する特定物質】
- アンモニア
- シアン化水素
- 一酸化炭素
- ホルムアルデヒド
- メタノール
- 硫化水素
- りん化水素
- アクロレイン
- 二硫化炭素
- ベンゼン
- ピリジン
- ニッケルカルボニル
- メルカプタン
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