R2年 大規模水質特論 問2 問題と解説

 問 題     

閉鎖性水域に河川から流入する汚濁負荷量を推定するのに用いられるいわゆるL-Q曲線に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ある河川について、汚濁物質の濃度と流量の測定値の関係を示したのがL-Q曲線である。
  2. L-Q曲線は、一般に両対数グラフ上で直線近似できる。
  3. L-Q曲線は、一般にL=aQbの式で近似される。ただし、aとbは近似解析から求められた係数である。
  4. 一級河川では、流量は日ごとに、水質については月ごとに測定されることが普通なので、L-Q曲線を描けば、水質の測定されていない日の負荷量を推定することができる。
  5. 中小河川で、水質と流量の測定値が十分に得られない場合は、L-Q曲線によらず、原単位法により年平均負荷量を求め、流域内の月別降水量のデータにより月別負荷量に分配するなどの方法が利用される。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

L-Q曲線とは、河川からの流入負荷量Lと河川流量Qとの関係を示す曲線のことです。一般的に、河川から供給されるCODや栄養塩の負荷は、L-Q曲線を用いて推定されます。

その近似式とグラフは次のように表すことができます。

よって、(1)の「汚濁物質の濃度」が誤りで、正しくは「負荷量」となります。

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