R1 大気特論 問2

 問 題     

各種液体燃料に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ガソリンとナフサは、ほぼ同じ沸点範囲の留分である。
  2. JIS 1号灯油の主な用途は、灯火用、暖房・厨房用燃料である。
  3. 軽油のディーゼル燃料としての指標であるセタン価は、その値が低いほどノッキングが起こりにくいことを表す。
  4. 軽油の引火点は、灯油のそれよりも高い。
  5. JIS 1種重油は、多くの場合、送油やバーナー噴霧の際に加熱する必要はない。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)は正しいです。原油は分留すると、ガソリン、灯油、軽油、重油の順番に分留できます。ここで、ナフサはガソリンと同じタイミングで分留されます。このうちガソリンは自動車の燃料として使われる、ナフサは石油化学工業の原料として使われます。

(2)も正しいです。室内で使う場合には、高品質(煙が出たり燃え残ったりしない)であることが求められます。ちなみに、今は2号灯油はほとんど生産されておらず、ほぼ1号灯油のみとなっています。

(3)が誤りの選択肢で、これが正解です。

ガソリンの品質を表す用語に「オクタン価」というものがあり、これが高いとエンジンが掛からないノッキングという現象が起こりにくくなります。そのため、ガソリンスタンドではハイオクという高オクタン価のガソリンが売られています。

今のはガソリンの話ですが、これの軽油のディーゼル燃料版が「セタン価」です。セタン価が高いほど品質が良く、ノッキングが起こりにくくなります。

よって、(3)の記述は反対であることがわかります。

(4)に関して、(1)で説明した通り、原油を分留すると「ガソリン、灯油、軽油、重油」の順番に取り出せます。つまり、この順番は沸点が低いものから高いものに向かって並んでいることになります。

(4)で問われているのは引火点ですが、これも沸点と同じ順序に並べることができます(もちろん沸点と引火点の温度は全然違います。あくまで序列が同じという話です)。

よって、軽油の引火点は灯油よりも高いので、(4)は正しいです。

(5)について、質の悪い重油はドロドロしている(粘度が高い)のでそのまま送油や噴霧しようとすると詰まってしまうおそれがあります。このような場合には事前に加熱することで粘度を下げておく必要があります。

しかし、1種重油であれば質が高くさらさらしているので、加熱せずに送油したり噴霧したりすることができます。よって、(5)は正しい記述です。

コメント