R1年 大気概論 問9 問題と解説

 問 題     

平成29年度大気汚染防止法施行状況調査(平成28年度実績)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ばい煙発生施設数は、約218000施設である。
  2. 種類別のばい煙発生施設数は、ボイラーが最も多い。
  3. 2006(平成18)年度末に6施設あった特定粉じん発生施設は、2007(平成19)年度末までにすべて廃止されている。
  4. 種類別の一般粉じん発生施設数は、コンベアが最も多い。
  5. 種類別の揮発性有機化合物(VOC)排出施設数は、工業の用に供するVOCによる洗浄施設が最も多い。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(1)は記述の通りですが、マイナーな知識であるため、知らなくても気にせずスルーしてよい選択肢だと思います。

(2)も正しいです。ばい煙発生施設には様々な種類がありますが、ボイラーだけで過半数(6割くらい)を占めています。

(3)も正しいです。特定粉じんというのはアスベストのことです。2006(平成18)年度末に6施設あったことなどは覚えていなくても構わないですが、すでに全て廃止されていることは押さえておいてください。

(4)も正しいです。一般粉じん発生施設数のうち、コンベアだけで過半数(6割くらい)を占めています。

(2)と(4)を併せて、ばい煙発生施設のうち過半数はボイラー、一般粉じん発生施設数のうち過半数はコンベアと覚えておくとよいかもしれません。

残る(5)が誤りの記述で正解の選択肢となりますが、これもややマイナーな知識といえます。参考までに記載すると、揮発性有機化合物(VOC)排出施設数は以下のようになります。

  1. 印刷回路用銅張積層板、粘着テープもしくは粘着シート、はく離紙又は包装材料の製
    造に係る接着の用に供する乾燥施設:27.7%
  2. 塗装施設:21.2%
  3. 塗装の用に供する乾燥施設:13.1%
    (中略)
  4. 工業の用に供するVOCによる洗浄施設:5.1%

このことは優先して覚えておくような知識ではないと感じるので、この問題は選択肢(2)~(4)を除外できれば、(1)と(5)の二択は運任せでも仕方ない気がします。

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