H30年 大規模水質特論 問9 問題と解説

紙・パルプ業における汚濁負荷削減技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. リグニンを含む「黒液」とパルプ繊維とを分離する洗浄工程では、向流多段洗浄が利用される。
  2. 濃縮された黒液を回収ボイラーで燃焼する場合、助燃のためのエネルギーが必要なので、エネルギー回収はできない。
  3. 黒液を燃焼した回収ボイラーの炉底からは、ナトリウムや硫黄を含む溶融灰が排出される。これは、蒸解工程の薬品として再生される。
  4. 漂白工程では、塩素ガスを用いず、二酸化塩素を主体とするECF(Elemental Chlorine Free)漂白方法を用いることで、有機塩素化合物の副生を抑えることができる。
  5. 抄紙工程では、懸濁物質(SS)を含むろ水(白水)が生じる。白水は、白水回収工程で処理され、SSは抄紙原料に、水は抄紙工程の希釈水等として利用される。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)に関して、黒液は(1)にあるようにリグニンを含み、また、木材由来の樹脂成分も濃縮されています。そのため、黒液は良く燃えるので、これ自体が燃料となります。

よって、回収ボイラーで燃焼させるときには助燃のためのエネルギーは不要です。また、黒液自身が燃焼として燃えているので、発生する熱を使ってエネルギー回収を行うことができます。

また、この問題は(2)以外の選択肢も重要事項が書かれているため、その内容を確認しておいてください。

コメント