バグフィルターのろ布上に形成されたダスト層の圧力損失が、コゼニー・カルマンの式で表せる場合に、ダスト層の圧力損失が大きくなる条件として、誤っているものはどれか。
- ダストの比表面積径が大きくなる。
- ダスト層の空隙率が小さくなる。
- ダスト層の厚さが大きくなる。
- ガスの粘度が大きくなる。
- ろ過速度が大きくなる。
正解 (1)
解 説
コゼニー・カルマンの式とは、ダスト層の圧力損失を表す式で、以下の通りです。
- Δpd:ダスト層の圧力損失
- L:ダスト層厚
- μ:ガスの粘度
- u:ガスの流速
- dps:ダストの比表面積径
- ε:ダスト層の空隙率
- md:ダスト負荷
- ρp:ダストの密度
この式と選択肢とを見比べると、ダストの比表面積径dpsが大きいほど右辺の分母が大きくなるので、ダスト層の圧力損失Δpdは小さくなることがわかります。よって、(1)の記述が反対です。
上式はやや複雑ですが、頻出かつこの式を正確に書ければ簡単に得点できる場合が多いので、公式として正確に覚えておきたいところです。
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