H29年 水質有害物質特論 問12 問題と解説

ガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 各成分はガスクロマトグラフ(GC)で分離され、連続的に質量分析計(MS)に導入される。
  2. GC/MS接続部は、大気圧近傍のカラム出口と高真空の質量分析計を接続する部分である。
  3. 電子イオン化法は、フィラメントから放出された数十eV以上のエネルギーをもつ電子を成分分子に照射して、イオン化する方法である。
  4. 質量分離部は、イオン化部で生成したイオンを、その質量(m)に電荷数(z)を乗じた値(m×z)に応じて分離する部分である。
  5. 検出部は、質量分離部で分離されたイオンを検出する部分で、二次電子増倍管形検出器などが用いられる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

質量分析は、特定の「質量数/電荷数」の比を持つイオンの数を測定して、対象の濃度を定量するものです。

掛け算ではなく割り算なので、(4)の「質量(m)に電荷数(z)を乗じた値(m×z)」ではなく、「質量(m)を電荷数(z)で除した値(m/z)」となります。

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