H29年 汚水処理特論 問2 問題と解説

表面積20m2の横流式沈殿池に1日当たり400m3の排水が流入している。この沈殿池に流入する沈降速度1cm/分の粒子の除去率(%)として、最も近いものはどれか。ただし、池内に乱れや短絡がなく、水の流れは平行であり、かつ粒子は沈降の過程で沈降速度が変わることがないとする。

  1. 60
  2. 72
  3. 84
  4. 96
  5. 100

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

この沈殿池は表面積が20m2で、1日あたりの全量が400m3/dayなので、

より、表面積あたりの水処理の負荷の大きさは20m/dayであることがわかります。これは単位だけ見ると速度の単位っぽく思えますが、速度そのものではありません(あまり気にしなくても大丈夫です)。

一方、粒子の沈降速度は1cm/分なので、1日あたりに換算すると、

となります。

つまり、400m3/dayの水を処理するためには、表面積あたりの負荷は20m/dayとなるのに対して、実際に沈降させて処理できる分は14.4m/dayということになります。

以上から、粒子の除去率は、

と計算することができます。

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