H28 汚水処理特論 問24

BODの検定方法に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 試料を採取する際には、ガラスまたはプラスチックの容器を用いる。
  2. 測定は直ちに行う。直ちに行えない場合には、0~10℃の暗所で保存する。
  3. 希釈水は、5日間の酸素消費量が0.2mg/L以下のものを用いる。
  4. 植種液には、硝化細菌の多い下水を用いる。
  5. 培養瓶には、共栓を斜めに切り落とした細口のガラス瓶を用いる。

正解.4

BOD(生物化学的酸素消費量)は好気性微生物が20℃条件下で5日間に消費する溶存酸素量のことなので、その測定には好気性微生物が欠かせません。試料中に好気性微生物が充分に含まれている場合には特に問題がありませんが、そうでない場合は植種液として好気性微生物を外部から加える必要があります。

このとき、(4)のように硝化細菌という特殊な細菌を用いてしまうと、窒素化合物を分解するのに酸素を消費しますが、より一般的な有機化合物(炭素系)を分解するのは得意ではないので、定量的な測定ができなくなってしまいます。

よって、(4)は「硝化細菌の多い」ではなく「硝化細菌の少ない」と直す必要があります。

ちなみに、硝化細菌が少なければ下水を用いることができますが、下水ではなく河川の水などでも構いません。

また、(1)の採取容器や(2)の保存条件も重要事項なので、ぜひ併せて押さえておいてください。

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