H28年 汚水処理特論 問12 問題と解説

下記の排水を活性汚泥法により処理するとき、不足しているりんをりん酸溶液で補給するとすれば、その必要量(kg/日)はいくらか。

ただし、りん酸溶液のりん含有率は20%(質量パーセント濃度)とし、活性汚泥法の栄養必要条件はBOD:N:P=100:5:1とする。

  • 排水量 :800m3/日
  • BOD濃度:400mg/L
  • 窒素濃度:20mg/L
  • りん濃度:2mg/L
  1. 2
  2. 4
  3. 6
  4. 8
  5. 10

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

活性汚泥法の栄養必要条件はBOD:N:P=100:5:1ということですが、今回はBODが400、窒素が20なので、BOD:N:P=100:5:1をそれぞれ4倍して、BOD:N:P=400:20:4とすれば適正な栄養バランスとなります。

よって、りん濃度は4mg/L必要ですが、最初の状態では2mg/Lしかないので、2mg/L補給する必要があります。1日あたりの排水量は800m3なので、補給すべきりんの量は

となります。また、りん酸溶液のりん含有率は20%なので、1.6kgのりんを含有するりん酸溶液の量は、

と計算することができます。

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