BOD容積負荷0.8kgBOD/(m3・日)、BOD汚泥負荷0.2kgBOD/(kgMLSS・日)で活性汚泥処理を行う場合、返送汚泥濃度8000mg/Lのとき、返送汚泥率として適切なものはどれか。ただし、流入排水のSSは無視するものとする。
- 0.2
- 0.3
- 0.5
- 0.8
- 1.0
正解 (5)
解 説
返送汚泥率は流入排水量に対する返送汚泥量の比で表されます。
返送汚泥率の計算は上式で解けることもありますが、今回は流入排水量も返送汚泥量も不明なので別のアプローチを考えます。
下図は曝気槽と沈殿槽の図ですが、曝気槽に流入するSSと曝気槽から流出するSSは等しいので、流入排水量を1、流入排水のSS濃度をSSin、曝気槽内のSS濃度をMLSS、返送汚泥量をr、返送汚泥濃度をSSrとすると、
となります。ここで、返送汚泥量をrとしていますが、流入排水量を1としているので、返送汚泥率はr/1となり、つまりrがそのまま返送汚泥率ともいえます。
また、上式のうちSSinは問題文より無視できるので、0を代入します。SSrも問題文で与えられていて、8000となります。MLSSについては直接与えられていませんが、BOD容積負荷とBOD汚泥負荷から次のように計算できます。
よって、これらを先程の式に代入すると、次のようになり、返送汚泥率を求められます。
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