H28年 公害総論 問9 問題と解説

光化学オキシダントに関する(ア)~(オ)の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  1. 光化学オキシダントは、大気中のNOxと非メタン炭化水素を含むVOCなどが関わる光化学反応で生成する。
  2. 光化学オキシダントには、1時間値が0.12ppm以下という環境基準が設定されている。
  3. 光化学オキシダントの1時間値の年間最高値が0.12ppm以上の測定局は、最近5年間(平成21~25年度)では増加する傾向にある。
  4. 光化学オキシダントの主成分はオゾンで、約60%を占めている。
  5. 光化学オキシダント注意報の発令延べ日数は、年によって増減している。
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正解 (3)

 解 説    

(ア)と(オ)は正しい記述です。光化学オキシダント注意報の発令延べ日数については、過去の実績をこちらのページにまとめてあります。

(イ)について、環境基準は「1時間値が0.06ppm以下」です。ちなみに、0.12ppmというのは光化学オキシダント注意報を発令する際に判断基準として使う値です。

(ウ)について、光化学オキシダントの1時間値の年間最高値の測定局数の推移は以下の表の通りです。

今回は0.12ppm以上なので、上表の色塗りしてある数値が該当します。これを見てもわかる通り、平成21~25年度は概ね減少傾向ですが、年によって増減があるともいえます。少なくとも(ウ)の記述の「増加する傾向」は誤りであることがわかります。

(エ)について、光化学オキシダントの主成分はオゾンで、90%以上を占めています。

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