H27年 大気特論 問9 問題と解説

石灰スラリー吸収法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 別置き酸化塔方式では、SO2吸収塔で得られた亜硫酸化合物を、酸化塔で硫酸化合物に酸化する。
  2. 吸収塔酸化方式では、硫酸を添加して残留石灰石を分解する。
  3. 最近は、別置き酸化塔方式に比べて吸収塔酸化方式が多く採用されている。
  4. スート混合方式では、吸収塔でSO2の吸収とばいじんの除去を同時に行う。
  5. スート分離方式では、得られる石こうの品質を高めることができる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(3)にある通り、最近は別置き酸化方式よりも吸収塔酸化方式が多く使われる傾向にあります。それは、吸収塔酸化方式には以下の3つのメリットがあることが主な理由です。

  1. 使用電力量が少なくて済む(省エネ)
  2. 石灰石の使用量が少なくて済む
  3. 硫酸の添加が不要

2番目と3番目は直接関連があるのですが、この方式ではSO2が酸化されて硫酸になったあと、それを石灰石と効率的に反応させることができるので、残留石灰石があまり出ません。つまり、石灰石の使用量が少なくて済みます。さらに、残留石灰石があまり出ないので、これを分解するために硫酸を添加するという工程が必要なくなります。

よって、(2)の記述が誤りで、吸収塔酸化方式では硫酸の添加を行いません。

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