H27年 大気特論 問8 問題と解説

排煙脱硫技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 石灰スラリー吸収法において、主に石灰石又は消石灰を5~15%含むスラリーが用いられる。
  2. 石灰スラリー吸収法において、消石灰の溶解度は石灰石のそれよりも小さい。
  3. 石灰スラリー吸収法において、装置材料表面に石こうの結晶の一部が固結する場合があり、これをスケーリングという。
  4. いわゆる水マグ法では、5~10%の水酸化マグネシウムを含むスラリーにSO2を吸収させる。
  5. 水マグ法で生成した硫酸マグネシウムは、無害なのでそのまま海に放流できる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

消石灰は水酸化カルシウムのことで、化学式はCa(OH)2です。

石灰石は炭酸カルシウムのことで、化学式はCaCO3です。

消石灰は水酸基(ヒドロキシル基)が付いていることからも想像できる通り、多少は水に解けます。一方、炭酸カルシウムといえば卵の殻の主成分として有名ですが、つまり、石灰石は水にほとんど溶けません。

よって、(2)の記述は反対です。

コメント