H27年 汚水処理特論 問18 問題と解説

加圧浮上分離装置の管理上の項目として、適切でないものはどれか。

  1. 加圧水ポンプの流量と圧力
  2. 溶解させる空気の流量
  3. フロックへの気泡の付着状態
  4. 微細気泡の発生状況
  5. 加圧水の溶存酸素濃度

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

この問題は知識としてはマイナー過ぎるので、知っておく必要はないと思いますが、だからといって捨て問題にするのはもったいないです(つまり、考えれば答えの出せる問題です)。

加圧浮上分離装置は水の中に空気を送り込んで気泡を作っているため、加圧ポンプさえきちんと動いていれば、水中には次から次へと空気(酸素)が供給されることになり、溶存酸素濃度が低くなるということは普通は有り得ません。よって、(5)のように加圧水の溶存酸素濃度に注意する必要もありません。

もちろん、加圧水ポンプが動かないと溶存酸素濃度もじきに下がってしまいますが、そのための対応は溶存酸素濃度の測定ではなく、(1)のようにポンプが正常に動いているかどうかを点検するほうが現実的です。

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