H27年 汚水処理特論 問17 問題と解説

凝集沈殿装置の維持管理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ジャーテストでは、凝集剤添加量及びpHを変えて凝集を行い、最適凝集条件を決定する。
  2. ポリ塩化アルミニウムは中和に必要なアルカリの量が硫酸アルミニウムより多い。
  3. 液体の凝集剤を寒冷地において用いるときは、冬季に凍結温度以下にならないよう注意する。
  4. 沈殿池で沈降した汚泥は、できるだけ高濃度で、かつ過度の堆積がないよう、適切な間隔で引き抜く。
  5. 傾斜板を入れた沈殿池では、傾斜板の上に堆積した汚泥を除去するため、適宜洗浄が必要である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

ポリ塩化アルミニウムと硫酸アルミニウムはどちらも代表的な凝集剤です。

ポリ塩化アルミニウムの利点は、適応できるpHの幅が広いことと、アルカリ度の低下が低いことです。よって、中和に必要なアルカリの量はこちらのほうが少なくて済みます。

一方、ポリ塩化アルミニウムの欠点として、濁りの少ない水、水温が高い水、塩濃度が高い水などであまり効果が上がりません。このような条件では、硫酸アルミニウムのほうが凝集効果が期待できます。

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