H27年 大規模大気特論 問7 問題と解説

大規模施設の大気汚染防止対策に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 製油所において、硫化水素から硫黄を回収するプロセスはクラウス法と呼ばれる。
  2. 石炭火力発電設備における脱硫装置は、炭酸カルシウムを使用する湿式石灰石こう法が一般的である。
  3. セメント製造では、工程そのものが高い脱硫率を有しているため、特別な脱硫設備は不要である。
  4. 都市ごみ中には、硫黄が全硫黄として5~20%含まれる。
  5. 鉄鋼プロセスにおけるSOxの主な発生源は焼結炉、加熱炉、ボイラーであり、そのうち焼結炉からの発生が7割前後を占めている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

日常で自分たちが出すごみの成分を考えればわかると思いますが、硫黄が数%も入ることはまずありません。実際には、都市ごみ中に含まれる硫黄の量は、全硫黄として0.05~0.2%程度です。

また、残る選択肢(1)~(3)、(5)の内容はいずれも重要事項なので、ぜひ押さえておきたい知識です。

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