平均化時間の相違による濃度推定法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 大気汚染濃度を予測するための拡散モデルでは、その予測対象に合わせて適切な平均化時間で予測できることが要求される。
- 爆発性ガスが漏出したときの安全対策の検討においては、数分の平均化時間での濃度が必要である。
- SOx、NOx、COなどの大気汚染物質は、一般に1時間平均値での評価が基礎となる。
- 地球規模での環境汚染のシミュレーションでは、年平均値や月平均値での評価が適切である。
- 環境基準に定められた日平均の98%値と年平均値の統計的な関係を用いる方法がある。
正解 なし
解 説
(1)は正しいです。これは基本的な内容で特に矛盾点もないため、わかりやすいと思います。
(2)~(4)はいずれも正しいです。大気汚染シミュレーションにおける、各種の平均化時間は次の通りです。これらはまとめて押さえておくと得点に結びつきやすいので、ぜひ押さえておきたい知識です。
【大気汚染シミュレーションの平均化時間】
- 数秒~数分:有害化学物質、引火性ガス、爆発性ガスの事故時放出
- 数分:悪臭、化学物質の漏洩
- 1時間:SOx、NOx、COなどの大気汚染物質
- 1か月~1年:CO2、フロン(温室効果ガス、オゾン層破壊原因物質)
(5)も正しいですが、これはややマイナーな知識であるため、この選択肢の正誤は判断できなくても構わないと思います。
以上から、いずれも正しい記述であるため、正解はありません。

コメント
こちらのサイト、解説が分かり易くとても重宝してます。
この問題、2025年度版のテキストでは引火性・爆発性ガスは数秒から数分となっていますが、基準が変わったんでしょうか。
ご指摘の通り、基準が変わったために近年の試験では「数秒から数分」という文言が正しい文章として用いられるようになりました。
そのため、本問の解説を修正しました。
ご指摘どうもありがとうございます!
どうもありがとうございました。