H27年 大規模大気特論 問2 問題と解説

風速のべき乗則は以下の式で表される。

ここで、u(z)、u(z1)はそれぞれ求めたい高度zと基準高度z1の風速(m/s)であり、べき数pは大気の熱的安定度によって変わる。

東京都心、冬季の夜間の、晴天でパスキルの大気安定度がFのとき、基準高度5mにおける風速が3m/sであった。pの値が下表に従う場合、高度50mの風速(m/s)はおよそいくらか。

(なお、100.07=1.2、100.10=1.3、100.15=1.4、100.20=1.6、100.25=1.8、100.35=2.2、100.40=2.5、100.55=3.5、100.60=4とする。)

  1. 3.6
  2. 4.8
  3. 6.6
  4. 7.5
  5. 12

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

まず最初に、問題文にある「パスキルの大気安定度がF」が、表の「安定度」のどれに対応するかを考えなくてはなりません。パスキルの安定度分類は以下の通りとなります。これはよく使う知識なので、ぜひ押さえておいてください。

  • A:強不安定状態
  • B:並不安定状態
  • C:弱不安定状態
  • D:中立状態
  • E:弱安定状態
  • F:並安定状態

よって、今回は「F:並安定状態」を使うことになります。あとは問題文に与えられた式に、数値を代入していくと、次のようになります。

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