H27年 ばいじん・粉じん特論 問5 問題と解説

障害物形式集じん装置の集じん機構に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ダストは、慣性力、拡散、重力、静電気力、遮りなどの機構により障害物に捕捉される。
  2. ストークス数が大きいほど、慣性力による捕集効率は大きくなる。
  3. 同じストークス数では、レイノルズ数が小さいほうが慣性衝突による捕集効率は大きくなる。
  4. 捕集体の寸法に対する粒子径の比が大きいほど、遮りによる捕集効率は大きくなる。
  5. 気流速度が小さい場合、粒子径が0.1μmより小さい粒子では拡散捕集の効果が大きくなる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

レイノルズ数とは、慣性力と粘性力との比で表されます。大雑把にいうと、流れやすさの尺度として使われます。この数値が高いほど流れが良く(=抵抗が小さく)、数値が低いほど流れが悪く(=抵抗が高く)なります。

つまり、(3)のようにレイノルズ数が小さいと流れが悪くなるので、捕集効率は小さくなります。

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