H27年 ばいじん・粉じん特論 問4 問題と解説

電気集じん装置における逆電離現象について、次の(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。

逆電離現象は、集じん電極に付着したダスト層の見掛け電気抵抗率が極めて( ア )場合に、ダスト層を流れる電流が( イ )してダスト層内に著しい電界を生じ、これがダスト層内で( ウ )を引き起こす現象をいう。

  ア   イ    ウ

  1. 高い  減少  絶縁破壊
  2. 高い  増加  絶縁破壊
  3. 高い  減少  コロナ放電
  4. 低い  増加  絶縁破壊
  5. 低い  減少  コロナ放電

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

逆電離現象はダストの見掛け電気抵抗率が異常に高い場合に起こります。このことは問3の選択肢(2)に書かれているので、この年の受験者にとっては簡単に(4)と(5)を除外できたと思います。つまり、( ア )には「高い」が入ります。

この状態でダスト層を流れる電流が小さければ特に問題がないのですが、もし電流が増加すると、抵抗も電流も大きくなり、ダスト層内に異常な電界が生じることになります。つまり、( イ )には「増加」が入ります。

異常な電圧に耐え切れなくなった結果として起きるのは、絶縁破壊です。コロナ放電は局部破壊放電ともいわれ、これも絶縁破壊によって電流が流れる現象ですが、その電流はごく小さいです。つまり、( ウ )には「絶縁破壊」が入ります。

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