H26年 公害総論 問6 問題と解説

成層圏オゾン層に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

オゾン層を破壊する物質の生産、消費に関する国際的な規制の結果、(1)CFCの大気中濃度は減少傾向にあるが、(2)HCFCの濃度は増加している。CFC、ハロン、HCFCなどが分解して放出される(3)塩素原子(4)ふっ素原子の濃度から計算される(5)等価実効成層圏塩素の量は、1990年代半ばにピークに達し、その後徐々に減少している。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

選択肢(4)の「ふっ素原子」が誤りで、正しくは「臭素原子」です。

CFC、ハロン、HCFCのいずれにもふっ素が含まれています(必ずではありません)が、成層圏で紫外線によりCFCなどが分解されて放出されるのは塩素原子や臭素原子で、これがオゾン層破壊の原因物質となります。

よって、塩素や臭素を使わないHFC(ハイドロフルオロカーボン)などが代替フロンとして用いられています。

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