製紙工場における汚濁負荷削減や排水処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 黒液は濃縮し、回収ボイラーで燃焼させ、エネルギー回収を行う。
- 洗浄工程から出たパルプに含まれるリグニンは、酸素脱リグニン工程で分解除去する。
- 漂白工程で塩素ガスを用いることにより、クロロホルムなどの有機塩素化合物の発生を抑制できる。
- 白水回収装置として、微細気泡を発生させる浮上分離が用いられる。
- 排水処理での処理対象はBODあるいはCOD成分とSSである。
正解 (3)
解 説
漂白工程で塩素ガスを用いると、この塩素がもとになってクロロホルムなどの有機塩素化合物が発生します。よって、(3)の記述は「抑制」どころか、「促進」されてしまいます。
そのため、今は塩素ガスを使わず、オゾンや二酸化塩素を用いています(二酸化塩素にも塩素が含まれますが、塩素ガスを使用したときよりも有機塩素化合物の発生が少ないです)。
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