H26年 大規模水質特論 問7 問題と解説

製鉄所の工程別排水に含まれる汚染物質の処理法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 廃安水に含まれるアンモニアは、蒸気ストリッピングにより低減される。
  2. 表面処理工程の排水に含まれる亜鉛は、pH4以下にして、沈殿処理される。
  3. 熱間圧延工程で温度上昇した間接冷却水は、冷却塔で水温低下処理される。
  4. 熱間圧延工程の直接冷却排水中に含まれる酸化鉄のミルスケールは、スケールピットで沈殿分離する。
  5. 表面処理工程のクロメート排水に含まれる6価のクロム酸は、亜硫酸ナトリウム等で3価に還元してから、処理される。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

亜鉛は両性金属なので、酸性に溶解する一方、高い塩基性でも溶解してしまいます。そのため、亜鉛を沈殿処理するための適正なpHは、およそ9~10になります。

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