H26年 大規模水質特論 問4 問題と解説

海域における溶存酸素に関連する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 海域での飽和酸素量は水温や塩分によって変化する。
  2. 植物プランクトンの呼吸によって溶存酸素が消費される。
  3. 硝化過程によって溶存酸素が消費される。
  4. 堆積物内が嫌気的になると、硫酸還元によって硫化水素が発生する。
  5. 硝酸体窒素の酸化によって溶存酸素が消費される。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(5)の記述には「硝酸体窒素の酸化」とありますが、無機窒素の酸化の流れとしては、アンモニアを酸化させることで亜硝酸を経て硝酸が生成します。この酸化の過程において溶存酸素が消費されます。

よって、(5)の記述のように硝酸態窒素がさらに酸化することはないので、これが誤りの記述です。「硝酸体窒素」の部分を「アンモニア体窒素」や「亜硝酸体窒素」に直せば、正しい記述となります。

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