H24年 水質有害物質特論 問2 問題と解説

硫化物法による重金属排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 金属硫化物の溶解度積は、一般に金属水酸化物の溶解度積より小さい。
  2. pHが中性領域で処理が可能である。
  3. 硫化物形成のために、硫化ナトリウムが用いられる。
  4. 過剰の硫化ナトリウム添加による再溶解は起こらない。
  5. 鉄塩の添加により、凝集性の向上が図られる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

硫化ナトリウムは金属イオンと反応すると硫化物(硫化水銀など)になって沈殿します。

しかし、硫化ナトリウムが過剰にある状態だと多硫化物(多硫化水銀など)となり、これの溶解度が大きいために再溶解してしまいます。

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