H24年 汚水処理特論 問10 問題と解説

再生直後の強酸性陽イオン交換樹脂へ1mmol/LのNaCl溶液を通水したところ、1m3通水した時点でNaClを十分に交換できなくなった。再生直後の同じ樹脂に1mmol/LのMgCl2溶液を通水すると、Mg2+を十分に交換できなくなるまでに通水できる水量(m3)はいくらか。

  1. 0.25
  2. 0.5
  3. 1
  4. 2
  5. 4

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

陽イオン交換樹脂は、水中に含まれるNa+やCa2+、Mg2+などの金属分と樹脂に含まれるH+とを交換することで、水中の金属を除いて純水に変えます。

Na+とH+はどちらも1価(+がひとつ)なので、1:1で交換しますが、Mg2+の場合は2価なのでMg2+1つに対してH+2つ消費します。

よって、MgCl2溶液はNaCl溶液と比べて倍のH+を消費するので、通水できる水量は半分の0.5m3となります。

コメント

  1. 匿名 より:

    いつも参考にしております。
    解説、Ca²⁺ではなく、Mg²⁺では?