H24年 汚水処理特論 問4 問題と解説

凝集剤に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 無機凝集剤による懸濁粒子の凝集効果は、粒子の表面荷電の中和と、ゲル状の金属水酸化物への吸着の両方の効果による。
  2. 硫酸アルミニウムを水に溶かすと、加水分解によって水のpHは低下する。
  3. 塩化鉄(Ⅲ)は、使用条件が悪いと処理水が着色することがある。
  4. 非イオン性ポリマーによる凝集効果は、主として負に帯電している懸濁粒子の表面荷電の中和による。
  5. 陰イオン性ポリマーは無機凝集剤と併用されることが多く、粒子間に吸着架橋してフロックの粗大化に効果がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

「非イオン性」と云ってしまうと、陽イオンでも陰イオンでもなくなってしまうので、帯電自体しないことになってしまいます。(4)の後半部分に「負に帯電している粒子の中和」とあるため、負に帯電しているものを打ち消すイオンが必要です。

つまり、(4)の「非イオン性ポリマー」が誤りで、正しくは「陽イオン性ポリマー」です。

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