H23年 大規模大気特論 問3 問題と解説

中規模スケールの拡散に関する記述中、(ア)と(イ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。

海陸風などの中規模スケールの風系における大気汚染では、距離( ア )に及ぶ拡散を問題としなくてはならない。また、都市は一般に郊外より気温が高く、晴天の昼間には中心部に上昇気流が生じて、地上風は中心部に向かう傾向がある。このような風系とその内部での拡散を調べるには、( イ )、拡散方程式を解く数値解モデルが用いられる。

  (ア)    (イ)

  1. 数百m   状態方程式
  2. 数百km  運動方程式
  3. 数十km  状態方程式
  4. 数百km  化学反応式
  5. 数十km  運動方程式

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(ア)に関しては、選択肢(1)の数百mは小規模、選択肢(3)と(5)の数十kmが中規模、選択肢(2)と(4)の数百kmが大規模です。

(イ)については、大気の拡散は、物質の運動(大気の移動)が問題となるので、運動方程式が正しいです。状態方程式は、PV=nRTで示される式で、熱力学における状態量の関係を示す式です。化学反応式は、化学反応による分子の化合や分解などを表すような式のことをいいます。

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