H22年 大気概論 問6 問題と解説

1990年以降、大気中の濃度が急激に減少したガスはどれか。

  1. フロン-11
  2. メタン
  3. 1,1,1-トリクロロエタン
  4. HFC-134a
  5. 一酸化二窒素

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

選択肢(1)と(3)はともにオゾン層破壊物質で、どちらもモントリオール議定書の締結によって先進国での全廃の決まった物質です。それから時間が経っているので、これらは大気中濃度が下がっていくはずのものです。しかし、フロンは大気中での寿命が長いので、その大気中濃度が下がるのには長い時間を要します。

よって、大気中の濃度が急激に減少したのは選択肢(3)の1,1,1-トリクロロエタンで、これが正解です。

また、選択肢(4)のHFC-134aは代替フロンと呼ばれるもので、これは温室効果が高いので使われなくなってきています。しかし、これも長い寿命のせいで、大気中濃度はなかなか落ちません。

選択肢(2)と(5)も温室効果ガスですが、これらは人為的に発生する分と自然発生する分とがあり、濃度は増加傾向にあります。

コメント