H22年 水質概論 問7 問題と解説

水質の汚濁指標に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. BODは、通常、好気性微生物によって分解される水中の有機物量の指標である。
  2. CODは、酸化剤によって分解される水中の有機物量の指標で、CODMnは酸化剤として二酸化マンガンを用いる。
  3. SSは、水中に懸濁している直径2mm以下の不溶解性物質のことである。
  4. 透視度は、水の透き通りの度合いを示し、透視度計を使って測定する。
  5. 大腸菌群は、ふん便汚染の指標であるが、ふん便汚染を受けていない土壌・植物など環境中の大腸菌群も検出される。

法改正により、選択肢(5)は問題として不適切です。これを除き、4肢択一問題と考えてください。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)について、CODMnの「Mn」は、「二酸化マンガン」ではなく「過マンガン酸カリウム」を表しています。これが酸化剤として水中の有機物を分解します。

ちなみに、(5)は出題当時は正しい記述でしたが、2022年の法改正で「大腸菌群」の項目は「大腸菌」に改められました。(5)に書かれている「大腸菌群」という項目は、現在の水質の汚濁指標には存在しません。詳しくはこちらのページをご参照ください。

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