H22年 大規模水質特論 問10 問題と解説

ビール工場や清涼飲料工場からの排水処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 上向流式嫌気汚泥床(UASB)が導入されている例がある。
  2. UASBの導入位置は、活性汚泥法の後段である。
  3. UASBの導入により、活性汚泥法単独の場合に比べて余剰汚泥発生量を低減できる。
  4. UASBの導入により、ビール工場排水のCODCr1500mg/Lが200mg/Lに処理された例が報告されている。
  5. 缶コーヒー製造排水では生物処理水に色度が残留している。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

UASBの特徴として、高濃度有機排水の処理に有用ですが、基準値以下まで一気に下げることは難しいです。そのため、UASBで大雑把にCODを除去して、後処理として活性汚泥法などを行うのが一般的です。

この知識は持っておいたほうが良いですが、(4)の説明でも、かなり高い1500mg/Lを200mg/Lまで落としているとわかるので、これは二段処理のうち前段に該当すると推定することができます。

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