H22年 大規模水質特論 問9 問題と解説

製紙工場での汚濁負荷減少及び排水処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. パルプ製造工程における節水対策では、洗浄工程での洗浄水を減らすことが重要である。
  2. 漂白工程へのリグニンなどの不純物持ち込みを減らすことが、排水負荷の低減や漂白薬品の使用量の減少につながる。
  3. 白水回収装置では凝集剤を添加し、微細繊維を分離・回収する。
  4. 白水回収装置は、SSの減少や節水に寄与している。
  5. 排水処理で処理対象となるのは、BODあるいはCOD成分とSSである。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

白水回収装置では、浮上分離によって原料(微細繊維と塡料)を分離・回収し、再び抄紙原料として用います。また、白水回収装置から排出される水は砂ろ過を行い、抄紙工程におけるシャワー水として再利用します。

そのため、(3)にあるように凝集剤を添加するようなことはありません。

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