H22年 汚水処理特論 問7 問題と解説

pH調節に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 水中の水素イオンのモル濃度と水酸化物イオンのモル濃度の積は、温度が同じであれば、pHに関係なく一定の値になる。
  2. 金属水酸化物M(OH)nの溶解度積は、水酸化物イオンのモル濃度のn乗と金属イオンのモル濃度の積である。
  3. Fe2+は、そのまま水酸化物として沈殿させるよりも、酸化してFe3+とした後に水酸化物とすると、低いpHで処理できる。
  4. 両性化合物の金属水酸化物は、高pHで過剰の水酸化物イオンと反応して金属錯イオンとなり、再溶解する。
  5. アルミニウム、鉛、亜鉛の水酸化物は両性化合物であるが、クロムの水酸化物は両性化合物ではない。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

両性金属といえば、アルミニウム、亜鉛、スズ、鉛です。俗にいう「ああ、すんなり」です。…と高校化学で習ったかもしれませんが、そう覚えているとこの問題は間違ってしまいます。実は、クロムも両性金属です。

コメント

  1. 匿名 より:

    水銀は両性金属というのは正しいですか?調べたのですが水銀が両性金属という情報は見当たりませんでした

    • (管理人) より:

      水銀は違いますね。修正しました。
      ご指摘ありがとうございます!