H28年 大気概論 問10 問題と解説

環境省の平成25年度大気汚染防止法に係る施行状況によると、揮発性有機化合物(VOC)の排出施設数が最も多いものはどれか。

  1. 塗装施設
  2. 塗装用の乾燥施設
  3. 粘着テープ又は包装材料等の製造に係る接着用の乾燥施設
  4. 工業用の洗浄施設
  5. 揮発性有機化合物の貯蔵タンク

試験問題では「最も多いもの」ではなく「最も多い業種」となっていますが、選択肢が業種ではないため、不適切問題として正解なし(全員正解)となっています。なので、ここでは整合をとるために、「最も多いもの」と表現しています。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

本問は知識問題であり、問題文で与えられた条件から考察や推測することは難しいと思います。出題頻度は決して高くありませんが、たまに類題が出題されるため、余裕があれば押さえておきたい知識といえます。

なお、年度による変動はあまりないので、環境基準の達成率のように常に最新の情報をアップデートしなくても、そこまで影響ないと思います。

揮発性有機化合物(VOC)の排出施設数の上位3つは、次の通りとなります。

  1. 印刷回路用銅張積層板、粘着テープ若しくは粘着シート、はく離紙又は包装材料の製造に係る接着の用に供する乾燥施設:27.0%
  2. 塗装施設:21.1%
  3. 塗装用の乾燥施設:13.6%

よって、正解は(3)となります。

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