塩素化炭化水素及びベンゼンの検定に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 試料はガラス容器に泡立てないように静かに採取し、気泡が残らないように満水にして密栓する。
- ゴム栓やコルク栓は使用しない。
- 試験が直ちに行えない場合は、4℃以下(凍結させない)の暗所に保存し、できるだけ早く試験する。
- 溶媒抽出-ガスクロマトグラフ法では、検出器にはFIDを用いる。
- ヘッドスペース-ガスクロマトグラフ法では、塩素化炭化水素の検出にはECDを用いるが、ベンゼンにはFIDを用いる。
正解 (4)
解 説
水素炎イオン化検出器(FID)は、ベンゼンなど普通の(塩素を含まない)有機化合物をガスクロマトグラフで測定するとき、検出器として使えます。そのため、ベンゼンの検出器にFIDを用いることはできますが、塩素化炭化水素の検出器としてFIDを使うことはできません。
溶媒抽出-ガスクロマトグラフ法で塩素化炭化水素を測定する際、その検出器には電子捕獲検出器(ECD)が使えます。
よって、(4)が正解となります。
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