H24年 大規模水質特論 問6 問題と解説

排水再生利用のための処理技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 再利用の使用目的を広げるほど、循環使用回数を増すほど高度の処理が要求される。
  2. 水の合理的使用には、再利用の目的を考慮した最小限の処理で済ますことが望ましい。
  3. 再利用、循環利用の対象となる水源は、できるだけ汚濁成分の明らかなものを選ぶ。
  4. 水中の汚濁成分を固形物として分離する技術に凝集沈殿、生物処理等がある。
  5. クローズドシステムにすれば、溶解塩分の除去は不要になる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

クローズドシステムというのは、排水を外部に流さないで内部で循環使用するようなシステムのことです。これにより節水などのメリットがある一方、溶解塩分が外にでることもなくなってしまうため、溜まっていくばかりです。

そのため、クローズドシステムでは溶解塩分の除去が必要になります。逆にオープンシステムであれば、溶解塩類は放流水と一緒になって敷地外へと流れていくので、わざわざ除去する必要もありません。

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